消費税
2019.10.01
10月から消費税が10%になりました。食料品などは8%のままのものもあり複雑な内容になっているようです。
先日タクシーに乗った時に、運転手さんから「病院も10月から値上がりするのですか?」と聞かれました。
私は、「多くの人は支払いが安くなると思います。」と答えてびっくりされました。


簡単に説明します。
病院の窓口での支払いに消費税は含まれていません。
保険診療の場合、医療行為や薬の種類に応じて診療報酬という国の決まりにより医療費は全国で統一されています。これまで2年に1回4月に診療報酬が見直されてきました。今年度は消費増税にあわせて10月に薬価(お薬の値段)が見直されました。基本的に、薬価は見直されるごとに下がっていきます。一部、価格が上がる薬もあるのですが、全体では下がりますので多くの患者さんの医療費は下がることになると思います。
ご理解いただけましたでしょうか?
先月よりも医療費が安くなっている患者さんが多いと思います。安心して来院ください。
2019.10.01 08:30 | 固定リンク | 随想
市民セミナー
2019.06.13
大分医療センターでお話しする機会を頂きました。
ご興味のある方はご参加ください。


2019.06.13 15:35 | 固定リンク | 随想
幸せになる方法
2017.03.24
今回もサピエンス全史からの話題です。文明は人類を幸福にしたのか?というのが本書の一つのテーマです。結論は、中世と比べても人は幸せになっていない、というものです。
内閣府による「幸福度に関する研究会」が、日本人の幸福度について調べています。1978年からの日本人の幸福度調査の結果、この40年間で生活満足度や幸福度は上がっておらず、どちらかというと低下傾向にあるようです。皆さん、今と40年前の生活を比べてみてください。びっくりしませんか?
なぜ、人の幸福度はあがっていないのでしょうか。その理由も本書に記載されています。人は、脳内でセロトニン、ドーパミンやオキシトシンなどのホルモンが分泌される時に幸せを感じるそうです。しかし、これらのホルモンは時代とともに増えていません。すなわち、中世の人も現代人も脳内の幸せホルモンの量に差がないので、幸福度も変わらないというのです。
人は、今よりも幸せになることは出来ないのでしょうか。これまでわかっている、幸福度に影響する要素を調べてみました。下の表は内閣府の調査結果です。



日本では女性の方が男性よりも幸福度が高いようです。なんとなく理解できます(笑)。お金持ちが幸せなのも理解できますね。ただ、こんなデータもあります。約10年前のアメリカのデータですが、世帯あたりの年収が700万円までは収入が増えるにしたがい幸福度も上がっていくようですが、それ以上の年収があっても幸福度は上がらないそうです(出典は忘れました)。お金で買える幸せには限りがあるということですね。

一方、これらの要素が幸福度に与える影響には差があるようです。富や健康よりも、家族やコミュニティの方が幸福度に与えるインパクトは大きいそうです(サピエンス全史より)。
しかし、環境を変えるには難しいこともあります。そこで、幸せホルモンを増やす方法がないか調べてみました。以下は自力でセロトニンを増やす方法についてのまとめです(Young, J Psychiatry Neurosci, 2007)。
まず、考え方をポジティブにすることでセロトニンの量は増えるそうです。半分のコップの水をみた時に、半分あるのか、半分しかないのか、という話を思い出しました。
二つ目は、明るい日差しを浴びることだそうです。時間は30分から90分くらい。季節性うつ病や月経前症候群の治療にも応用されているようです。
有酸素運動もセロトニンをあげることが実証されています。ジョギングやウォーキングが良いのですね。
最後に食事についてです。セロトニンはトリプトファンというアミノ酸をもとに合成されます。しかし、どれだけ多くのたんぱく質を摂取しても脳内のトリプトファンは増えないそうです。これは、たんぱく質には他にも多くのアミノ酸が含まれるため、トリプトファンが優先的に脳内に取り込まれることがないのが理由だそうです。ただ、ラクトアルブミンという乳清に含まれるたんぱく質にはトリプトファンが比較的多く含まれているそうです。トリプトファンが枯渇しないように、牛乳やヨーグルトなどの乳製品をとることも大切なようです。
これなら、実践できそうな気がしてきましたね。
以上をざっくりまとめると、人の幸せは環境に影響を受けるものの、同時に自分で幸せを感じる力を育まないと幸福にはなれない、ということでしょうか。参考になりましたか?皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
2017.03.24 17:32 | 固定リンク | 随想
食について
2017.02.08
寒い日が続いていますが、皆さん、お変わりありませんか。
今日は食について綴ってみたいと思います。この仕事をしていると、食について考えさせられます。糖尿病や高血圧症では、カロリーや塩分を制限する必要があります。絶食が治療法の、胃腸の病気もあります。
先日、大分大学内分泌代謝内科、後藤先生の講演を聴く機会がありました。印象深かったので、一部、紹介します。糖尿病を患っている方の中には甘いものが好きな方も多いと思います。現代人は、必要だから食事を摂るのではなく、食べたいという欲求を我慢できないから食事を摂ることがあるそうです。下の写真をみてください。美味しそうですね。





では、こちらはどうでしょう。

床に落ちたケーキです。食べたいという欲求が減りませんでしたか。
人は理性によって、食欲を抑えることができるそうです。食べたいものを我慢して体重を減らし、減った体重を目にすることで喜びがうまれ、食欲を抑えることができるそうです。1日2回体重をはかり、メモすることで体重が減るとも言われています。減量が必要な方は、ぜひ試してみてください。



今、サピエンス全史という本を読んでいます。
人類史について、斬新な視点から書かれており世界中で絶賛されているので、お読みになった方もいるかと思います。その中で、何故、現代人は甘いものを貪り食うのか、という考察があります。それは本能で、遺伝子に刻み込まれているからなのだそうです。

戦後、飽食の時代になり、糖尿病をお持ちの患者さんは増え続けています。残念ながら、私たちの体は過剰なカロリー摂取に耐えられるようには進化していません。くれぐれも食べ過ぎには注意しようと、自戒している今日この頃です。



2017.02.08 13:25 | 固定リンク | 随想
納涼花火大会
2016.08.08
焼け付くような暑さが続いておりますが、皆様、お変わりありませんでしょうか。
昨日、家族で花火大会に参加してきました。今年は音楽にあわせて1万発以上の花火が打ち上がりました。とても見ごたえがありました。




まだまだ暑い日が続きそうです。昼間、外出する際には熱中症に十分ご注意ください。
2016.08.08 17:30 | 固定リンク | 随想

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